相手との信頼関係を築くために質問をすると思いますが、上手にできている感覚はありますか?
僕はできてるつもりになっていました。そこで質問をテーマに2回に分けて学びと体験をアウトプットしていきます。
誰のための質問ですか?
コーチになる前のできてるつもり(勘違い)とコーチになってからのできてるつもり(違和感)があります。
コーチになる前は、自分のための質問ばかりしてました。大きくは2つ。
- 学びやアドバイスを求める質問
- その人を知りたいという欲求の質問
人は話したがりの生き物だから、こちらが知りたいという興味を持てばいろいろ話してくれるものと思ってました。
そのため、自分の知りたいことじゃなかった場合は「この人なんか違うなぁ」と相手のせいにしていました。自分の質問の仕方が悪いから求めたものと違うと考えたこともありましたが、質問力について真剣に考えてはいなかったと気づきました。
相手が話したくないと思っていても、自分のためになると思ったら失礼を承知で質問をすることもありました。ただ、相手の話したくないを感じられないときも多く、そんな時は信頼関係を築くことはなかなかできません。
そもそも、話したくない人に強引にでも話させようとしている人と信頼関係なんて築きたくないですよね。それを勘違いしていたのが、コーチングを学ぶ前の自分であり、自分のコミュニケーションに問題があるとしたらという仮説を立てコーチングを受けるきっかけとなったことでした。
今相手との状態は?
質問には『自分が聞きたい質問』と『相手が話したいことへの質問』の2つがあるとします。どちらも共通しているのは、相手のことを知りたいという興味・関心があることです。
自分/相手の状態を4つに分けてみました。
- 聞きたい/話したい
- 聞きたい/話したくない
- 聞きたくない/話したい
- 聞きたくない/話したくない
1.は、どんな質問をしても、むしろしなくてもどんどん話してくれる状態
2.は、相手からの興味が低い、もしくは、ない状態
3.は、こちらは興味がないのに、相手は勝手にしゃべってくる状態
4.は、どちらも興味・関心がない状態
3,4に関しては、興味を持とうと言われてもなかなか難しいです。ただ、その人に持った興味がないという感覚のきっかけや感情などは曖昧なことも多いので、一度考えてみるのもいいかもしれません。
考えるポイントは「興味がない理由は何だろう?」「なぜ自分はこの人に興味がないのだろうか?」や「興味がある人とこの人の違いはどこにあるんだろうか?」などになります。嫌いだから、苦手だから、つまらないから、うざいから、などこの辺の理由や違いを知ることで、無意識に決めつけたことや何かの思い込みに気づけるかもしれません。
3.に関して補足すると、こちらは知りたくないのに相手は知ってほしいとなっている状態とも言えます。例えば、過去の恋愛や自慢とかはわかりやすい内容だと思います。
このとき、相手と良い関係性になりたいと思えるかどうかの判断をするのは、ちょっと早いです。少しだけ相手にベクトルを向けて「なんでこの話を自分にしているのかな?」と相手の気持ちを考えてみてください。
自慢をする人は、今は誰にも褒められない寂しい思いをしているのかもしれません。恋愛も寂しさの裏返しかもしれないですね。普通はこれをただの構ってちゃんと決めつけてしまいます。コーチとしてはちょっとツッコんでみたいと思っています。
答えられないのか答えたくないのか
コーチになって質問への学びを深めていき、いろいろな場面で試していくと何か違和感が増えてきました。
- 質問は、自分が聞きたいことより相手が話したいことに向ける
- 相手が自分ではしていないような質問をする
こういった新たな学びを得て、より相手に興味・関心を持てるようになっています。ときには考える時間が必要な質問になったこともあります。その時は静かに待ちます。
が、その答えに違和感を感じることがあります。本当の答えではないのではというものなんですが、それを相手に聞ける場合は聞きます。聞けない場合、そのままにすることが相手のためなのか迷う時が増えてきました。
この違和感や迷いは、コーチングサービスを提供している時も普段の時もあります。1つの答えはあるのですが、それを今は検証中なので、もう少しはっきりしたときに改めて、体験談としてアウトプットできればと思ってます。
前半はここまでにし、後半では具体的な質問の使い方、質問の種類・質問の目的などを中心にしまとめていきます。