先日のゆるっとコーチングで『承認』について書いたところ、承認の種類の1つである褒めるについて質問をいただきました。
内容は「自分があまり褒められた経験がないので、褒め方がわかりません。」というものです。
僕自身もあまり褒められた経験というか記憶がないので、気持ちがわかります。そこでコーチになってから学んだ内容と、実際に試してみた感想と2回に分けてお伝えします。
「承認」今日から活かせるゆるっとコーチング⑤も参考までにご覧ください。
褒め言葉の勘違い
自分が良く使っている褒め言葉ってありますか?
先日、フットサル仲間と話している時にいくつか拾ってみました。
うまい・すごい・さすが・詳しいね・よく見てるね・そんなこともできるんだね・そんなことも知ってるんだね・期待通りだったよ
*わかりやすくするため敬語表現は省きました。
プレー中とプレー以外での褒めているであろう言葉で多かったものです。
最初の3つは、よく使う人が多い言葉でもあります。そして、自分も言われることがあるなと感じる方もいるかもしれません。
実はここに、褒め言葉の勘違いがあります。
これらの言葉は、どちらかというと『喜ばれない』褒め言葉の可能性があります。自分は褒めているのに相手は喜ぶどころか、冷たい目をされた経験がある方もいらっしゃるのでは。サラリーマン時代の僕は、まぁまぁ冷たい目をされてました。
喜ばれる褒め言葉
なぜ褒めているのに、喜ぶ人と喜ばない人がいるのかというと、
『人それぞれ言われて嬉しい褒め言葉が違うから』です。
上司・リーダー・マネージャー・責任者・キャプテン・指導者など立場的に褒めることが多い人ほど、ここを意識している人もいると思います。
褒められて喜んでいる人と、褒められたのに喜んでいない人に感想を聞いたことがあります。
喜んだ人は、「細かいところまでよく見てくれてるなって感じられたのが嬉しかった」と。
喜んでない人は「他の人にも同じような言葉で褒めてたので」と。
言われた側が素直か素直じゃないかというところも0ではありませんが、褒めてくれてるんだと受け取ることはできても、喜ぶとなるとちょっと話が変わってきます。
喜ばれる褒め言葉を言えるようになるには2つのポイントがあります。
1つ目は、相手が嬉しいと思う褒め言葉を探すこと。これは相手に興味を持つことでもあります。いきなり喜んでもらえるとは限らないので、どれかなぁと言いながら探していくのも1つの方法です。喜んでいる人にさりげなく何て言われたのか聞いてみるのもいいと思います。
2つ目は、評価をしないこと。立場的に上の人が下の人を褒める時ほど評価を含めた言葉になりやすいです。たまに下の人が上の人を褒める時も無意識で評価をしていることもあります。そして上の人はムスッとするという・・・
褒めるとは、承認の種類の1つです。承認されるとは、『自分のことを気にかけてくれている』と感じられることです。それなら、評価する褒め言葉も感じてくれていいのではと思いますが、だからこその『人それぞれ嬉しい褒め言葉が違う』ということに繋がります。
評価をしない褒め言葉は難しいと感じる人もいるかもしれません。僕も『褒める』を学んだ時に感じました。そこで次回は、学んだことを実際に試してみた、評価しない褒め言葉についてお伝えしようと思います。