前回はセルフコーチングの意味やつぶやきを問いに変えることについてお伝えしました。1つでもつぶやきを問いに変えてみましたか?僕は最近多いつぶやきに「ギリギリのスケジュールになってるな」が出てきたので、「ギリギリのスケジュールでも遅れることなく達成するために何をやめたほうがいいかな?」と問いを作ってみました。
ぜひ問い作りを楽しんでもらえたらと思います。そして今回は問いの種類と質を上げるためのヒントをアウトプットします。
「問い」の種類
基本的にセルフコーチングの問いは2種類あります。
- 自分や他人を責める問い
- 学習や成長の問い
自分や他人を責める問いというのは、「自分はなんでダメなヤツなんだろうか?」「あの人はどうしてあんなことしたんだろうか?」というものです。何かミスをしてしまったり失敗したと思ったときに浮かんでくることが多いと思います。また、過去を振り返って「なぜあの時この選択をしちゃったのか?」というものもあります。
責める問いはないほうがいいのですが、TCS代表の馬場コーチが「責める問いを持つことが問題なのではなく、持ち続けることが問題」とお話していました。人間なんだからミスしたら自分や他人を責めてしまうのはある意味しかたがないことだ、と。
実はこの言葉に僕は救われました。メチャクチャ落ち込んでいた時、いろいろな出来事に対して責める言葉しか出てこなかったんです。その度に自分や人を責める残念なヤツと感じ余計に落ち込むという悪循環でした。一息付けたタイミングで思いっきり食べ思いっきり寝ました。少しずつ気持ちが上がってきたタイミングでセルフコーチングをしていくことになりました。
「モチベーションコントロール」の記事で少し書きましたが、学習や成長の問いを持つことがセルフコーチングのポイントになります。責める問いを持ってしまったときに、それを学習や成長の問いに変えていきます。
「自分はなんでダメなヤツなんだろうか?」という自分を責める問いを、「もっと良くなるために何ができるだろうか?」という学習や成長の問いに変えます。
実際に浮かんだ時にすぐに変換できるようになるまでは、トレーニングとしていろいろなパターンを作ってみるとおもしろい発見があるので、ぜひやってみてください。
学習や成長の問いの質を高めるヒント
「自分はなんでダメなヤツなんだろうか?」を「もっと良くなるために何ができるだろうか?」に変えましたが、良くなるために何ができるか、というのは曖昧というか幅が広すぎます。これを具体的にしていくことで、問いの質を上げていきます。
質を上げる3つのワード
- 誰に相談しようか
- 何を学べばいいか
- やめられることはなにか
コーチングを学んでいく中で今までなかった視点として、何かを加えるのではなく、何をやめるか・何を取り除くかという点をもらいました。先月と同じことをして別の結果を出そうなんてあり得ない。とサラリーマン時代に言われてました。何を追加でやれば結果が出るのか考えるのが仕事だ、とも。
この印象が強く残っていて仕事を変えても、やることをどんどん増やしていき、ある時キャパオーバーしました。約3ヶ月ほとんど家から出れず、夜寝れなくなり明け方から寝て昼過ぎに起きる昼夜逆転生活になりました。同棲していた彼女がいてくれたので一線を越えることはなかったのですが、ネットの簡易診断ではうつ病の可能性があるとでました。お金が勿体なかったので診察には行きませんでしたが、後々カウンセラーさんに行かなくて正解と言われたときはホッとしました。
あの時、まさに自分や他人を責める問いしか生まれてなかったなと思います。無意識なのと当時の記憶があまりないので、なんとなくではありますが。口座の残高が1000円を切ったときに「働こう」と思い、無理やり体を動かしたのを覚えています。
セルフコーチングというものを知っていたら、きっと違った状況になったんだろうなと思います。もしかしたらコーチという仕事にであってなかったかもしれないので、あの経験があって良かったとも思っているのも事実です。
「もっと良くなるために何ができるだろうか?」を3つのワードを使ってさらに変えていきましょう。
- もっと良くなるために、誰に相談したらいいだろうか?
- もっと良くなるために、何を学べばいいだろうか?
- もっと良くなるために、何をやめることができるだろうか?
この中から1つの問いを選択するのがいいのか、3つすべてを問うほうがいいのかは、あまり気にしていません。考えて浮かんだ時点で脳には質問をしている状態になってます。あとは答えが出てくるのを楽しみに待ちましょう。
さらに質を高めるなら、「もっと良くなる」を具体的にしていきます。ブログを書くのに1記事2時間かかってしまうなら、「ブログを1記事時間で書けるようになるために、何をやめればいいだろうか?」になると、問いが明確なので答えも出やすい、かもしれません。ここは現在自分で試しているところでもあります。
次回3回目でセルフコーチングについてはいったん終了になります。最後は、セルフコーチングを使い始めた僕の変化についてお伝えさせてください。