「質問の使い方②」今日から活かせる ゆるっとコーチング⑪

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2回に分けてお届けする「質問の使い方」。前回は前半として、僕がコーチになる前にできているつもりになっていたことを中心に、コーチになった後に感じ始めた違和感についても書いてみました。

後半となる今回は、質問の種類や目的についてまとめていきます。

前回の記事はこちらからご覧ください。「質問の使い方①」

質問の大きな目的

前回も書きましたが質問の目的は、その人との関係性を築いていくために行います。信頼関係を築きたくない人に質問することはないでしょうし、もし質問をされたとしたら無視すれば大丈夫です。それでも質問をしてくるなら、はっきりと伝えてください。

ちょっと極端な例を出しましたが、質問だけではなく挨拶を無視したり、本人がいないところで悪口陰口不平不満を言う人とは、信頼関係を築くのは正攻法では難しいです。

やり方はあるのでもし必要な方がいたらご連絡ください。状況を伺いながらお伝えいたします。

質問の種類は2+1

それでは今回のテーマである今日から活かせる質問の使い方をお伝えします。

質問は大きく分けるとクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの2つがあります。

クローズドクエスチョンとは、
Yes or No で答えられるシンプルな質問です。
例)おやつは食べましたか?ーYes

オープンクエスチョンとは、
Yes or No では答えられない質問です。
例)おやつは何を食べましたか?ーフレンチクルーラー

このオープンクエスチョンには+1の種類があります。上記の質問はオープンクエスチョンの中の限定質問といい、答えが限定されている(決まっている)質問のことをいいます。もう1つのは拡大質問といいます。
例)なぜおやつを食べるんですか?ー甘いものを食べると元気が出てパフォーマンスが上がるから

 

この3つの質問の種類を上手に使うことで、相手のことを知り信頼関係を築いていきます。

現在・過去・未来

3つの質問をどうやって使えばいいのか?

関係性や状況によっても変わりますが、まだ顔と名前が一致する程度の関係性だと仮定して進めさせていただきます。最初はクローズドクエスチョンで現在について質問します。

仕事(新しい〇〇)には慣れたかな?・今どんな仕事してるの?

最近調子はどう?って聞く人がいますが、ちょっと範囲が広すぎて何が知りたいのかわからないなと感じます。なのにほとんどの人はたいして意味はなく話のきっかけにしたいだけなので、Yes or No で答えても問題ないことがあります。答えにくい質問はしないほうがその後の会話がスムーズになります。

クローズドクエスチョンは5つくらいまで何を質問するか決めておくと、慣れるまで楽に質問できると思います。できるだけ関係している質問にまとめましょう。2,3の質問をして会話にリズムが出てきたらオープンクエスチョンの限定質問を混ぜていきます。

前職はどんな仕事だったの?・仕事を選んだきっかけは?

現在から過去についての質問を意識します。過去も直近のことの方が良いと思います。答えによって一気に遡ることもありますが、質問する側からより、相手の反応に合わせることを意識します。

オープンクエスチョンの拡大質問は未来に向けて使うことをオススメしています。過去について拡大質問をされると場合によっては責められているように感じてしまいます。

なんで辞めちゃったの?・どうして続けなかったの?

本人が話さないならあえて聞かなくてもいいと思います。ただ最近は「聞かれなかったから」といって言ったほうがいいことも言わない人が増えているように思います。またこういう人は、聞いても「答えたくない」とか当たり障りのないことを言うことも多いので注意して聞いていきましょう。

この仕事は自分のキャリアにどんな影響がありそう?・ダイエットに必要ないことって何がある?

拡大質問をすると、すぐに答えられる人と答えるまでに時間がかかる人がいます。「今答えなきゃだめですか?」って言われないようなタイミングで聞いてください。以前の職場で作業中に(無意識で)拡大質問をしてくる上司がいました。上司も作業中なので聞き漏れていることが多く、黙って仕事してくれと思ってました。飲んでる席で伝えたら「その方が作業が捗るんだよね」と。自分勝手な人だなと思い少し信頼値が下がったのを覚えています。

 

拡大質問は本当に聞きたいことを聞くときに使うとより効果的です。限定質問→拡大質問をセットにして、相手のことを聞いていくと話しやすい人が多いように感じています。人によっても違いますので、相手に合わせることを忘れずに質問していきましょう。

誤解を防ぐ

いろいろな話をしていても誤解していると、信頼関係の構築のつまずきになることもあります。

この誤解と言うのは、相手が使っている言葉の定義を自分の定義と一緒にしないということです。

 

「お金欲し―」と言う人がいました。「確かに欲しいよねー」と返します。2人が欲しいお金の量は一緒ですか?

そんなことはないですよね。今欲しいのか、これから使う分が欲しいのか、一生困らないほど欲しいのか「お金欲しい」だけではわかりません。「どんだけ欲しいのさ?」と聞くことで誤解は生まれにくくなります。

 

人それぞれ使っている言葉の意味や定義が違うということや、答えたくなる質問も違ってきます。男だから、女だから、新人だから、先輩だから、そういった括りは忘れてください。あと「一般的にはどうなの?」と質問するのもやめましょう。ランキングサイトやリサーチ会社の報告を見たほうが確実です。

目の前の人とコミュニケーションを取るわけですから、その人じゃなくてもいい質問はしないことをオススメします。

 

答えたくなる質問は、自分に興味・関心を持ってくれているんだと感じられる質問です。僕が海上自衛隊にいたからといって、「レンジャー部隊ってやっぱ厳しいの?」と聞かないでください。ちなみにレンジャーは陸上自衛隊です。TVの影響なのか自衛隊のことを聞きたい人が増えたように感じています。

その人が何に興味・関心を持っているのか知らなければできない質問にもなります。むしろ質問を上手に使って聞き出すのが良いと思います。SNSをチェックするのも悪くないですが、人によってはドン引きされますからね。

職場の隣の席のめちゃくちゃ美人さんが知り合いかもに出てきたので見ちゃいました。しかも誕生日が一緒だったので話のきっかけなると思い「SNSに知り合いかもって出てきたから見ちゃいました。そしたら誕生日が一緒だったんですよ。黙ってようとしたけど、さすがに言いたくなっちゃって」と薄氷メンタルだった男が勇気を出したら「えーそーなんですね。」だけでした。心のシャッターが閉まった音が聞こえました。


2回に分けて「質問の使い方」についてお伝えしてきました。この内容は基本的なことになります。TCSでは質問のスキルについて定期的に勉強会なども開催され、仲間と深め合っています。

コーチは資格を取ってからどれだけ学び続けられるかが大切。と代表は認定コーチトレーニングで話してくれました。

コーチだけではなくすべての仕事において学び続けることが重要になります。その中で、コーチという仕事が人気が出ている理由は、人間が人間を学ぶからです。信頼関係の構築や大切な人とより良い関係性になることは、どんな人でも生きている限り必要なことになります。

資格を取って終わりのコーチングスクールもある中、TCSは最短1日で受講できる一般講座を受けると認定コーチトレーニングへの参加権利が得られます。よっぽどのことがなければ認定コーチ資格が得られます。

認定コーチになることで勉強会への参加や、現在で90本以上の学びを深める動画コンテンツも用意されている環境に入れます。2021年の認定コーチトレーニングは11月の開催が決まり、これが年内最後のトレーニングになります。

 

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