こんにちは
不安を力に変えるNo1コーチになる、TCS認定コーチの真下知太郎です。
前回、前々回と「聴く力」をテーマに聴き方の基本と相手の話の何に意識をするのかをお伝えしてきました。
今回は「やらない方がいいこと」をラストとしてお伝えします。
前回までの「聴く力」を簡単におさらいします。
「聴き方の基本」は、相槌・オウム返し・ペーシング。
心を込めて、ウソをつかずに、反応を出すことが一番大切です。
- 相手が使った言葉の背景を考える(感情・いきさつ・理由)
- ウソじゃないけどホントでもない。真実はどこにあるのかを考える
- すべてを理解する必要はないを前提に、理解を深める
3つを常に意識するのは難しいと思う人は、たった1つ、これだけを意識してください。
『相手の関心事に関心を持つ』
まだお読みいただいてない場合は、ぜひ全文をご覧ください。
それでは今回の本題「やらない方がいいこと」に入ります。
細かく出せばたくさん出てきますが、3つに絞りました。
- 目を見過ぎない
- 質問をし過ぎない
- 自分の解釈で決めつけない
できている自信のある方は、ぜひそのまま続けてください。もう少し詳しく知りたい人は続けてお読みください。
「話すときは相手の目を見て話しなさい」と言われたことがある人は多いと思います。
話している間ずっと目を目られていたら正直怖いです。ラブラブイチャイチャな恋人同士や、好意を持っている人からはいいかもしれません。普通に考えれば、ずっと目を見ることが大事なのではなく、ここぞってときに言葉と合わせて目の力を使うことが大事になります。
例外はあります。相手があかちゃんの場合は目を見て話した方が、というか、見ちゃうんじゃないかなと思います。
このことから、聴くときにも相手の目をずっと見るのは、やめたほうがいいと言えます。相手がここぞっって話をしている時に、こちらの目を見てきたなら合わせてください。それ以外の時に明後日の方向を見ていたら意味はないので、鼻や口と喉周辺を見ながら時々目を見て相手のリズムに合わせるようにしましょう。
質問のし過ぎは、相手は責められていると感じることもあります。また、会話の量としては話し手7:聞き手3になっていても、話しをしたとはならず「また話したい」とは思われません。相手がフラストレーションがたまっていると「なんでそんなこと聞かれなきゃいけないの?」と、質問という名の文句を言われることもあります。
そんなとき「あなたのことをもっと知りたいから」とは言ってはいけません。これが通用するのは、美女にカモられている真下か、詐欺師に恋愛感情を持った人だけです。
多くの人は、自分の解釈で人を決めつけている場合があります。これは無意識で行っていることもあります。自分の中だけで持っているならまだしも、他の人に「あの人は〇〇だ」と自分の決めつけを伝える人は要注意です。そもそも、その決めつけは相手もそうだと思っているのでしょうか?
話しを聞いている最中に、使う言葉や話し方、過去の経験などから、「この人は〇〇だ」と感じることはあります。それを絶対だと信じることを疑いましょう。特によく使う言葉の定義は自分とは違う解釈をしている人も多くいます。この違いの積み重ねで信頼関係が崩れた人を何人か見ました。誤解が解ければ修復可能ラインを超えるとどんなに長い付き合いだったとしても、とても厳しいんだなと思いました。
3つのやらない方がいいことをお伝えしました。
全部を今日から会話に活かそうとしてもいいですし、1つ1つを意識しながらもいいと思います。できていると思う人は、一度チェックを兼ねて意識して話を聴いてみてください。余裕があれば、今のはいらない質問だったかも・目を見なさ過ぎてるかななど、相手の会話に集中しつつ自分の状態を感じてみてください。
昨日より楽しい会話が生まれるために「聴く力」が活きますように。