2020年9月に認定コーチトレーニングに参加し1年が経ちました。
この1年をまとめると、思い込みと決めつけの多さからくるミスコミュニケーションの破壊と創造でした。
思い込みと決めつけが与える影響
男(女)はこうあるべきだ。
仕事をしている時の自分はこうでなければならない。
大人としてこうしなければならない。
このようなことは誰でも持っています。その内容に良い悪いはありません。自分を形成する1つの項目としてあるものです。
親や尊敬している人、信頼している人だけではなく、一緒に過ごす時間が多い人からも、自身の思い込みや決めつけを作ることに影響を受けています。
自分の常識は相手の非常識
相手の常識は自分の非常識
これが良い状態を作っているポイントになるならば、それは素敵な個性と言えるかもしれません。ただ、たいていは、衝突の原因になることのほうが多いと感じています。コーチングを学べば学ぶほど、提供すればするほど、この思い込みや決めつけ、常識や個性といったものが与えるミスコミュニケーションに遭遇しました。
コミュニケーションの基本って?
コミュニケーションとは、お互いを理解するための会話。と定義するとします。では、その基本はなにかというと【聴くこと】です。と、言ってもどちらかが話し始めないと聞くことができないので、聴くためにも話すことが必要になります。
コーチだから素敵な質問をしてくれるだろう。
なんてお考えの方がいましたら、先に謝っておきます。会話の1発目に素敵な質問はしません。いや、できません。むしろ、コーチとして優秀と言われている人の会話は【普段の雑談】という感想が出ることだそうです。
コーチ視点、コーチ思考というものを多くの人が持つようになると、コミュニケーションが楽しくなると考えています。が、すべての人がコーチになる必要はありません。ご自身の今のコミュニケーションの傾向を知ること、そして、より良いものにするためのきっかけとしてコーチングを学ぶことはどなたにもオススメします。
えっそういう意味だったの!?
普段の雑談の中で相手のことを理解できるようになれれば、ミスコミュニケーションは減り始めます。さらに減らすために必要なになってくることは、捉え方の違いを知ることです。こんなことがありました。
男A「お前ってほんとバカだよな」
女A「うるさいなー。」
真下「どのへんがバカって感じてるの?」
男A「いっつも同じようなミスしてはワーワーギャーギャー1人で騒いでるとこがまさにバカ」
男B「そーゆーとこ可愛いけどね」
男Aは女Aの行動をバカと捉えてました。しかし、男Bは可愛いと捉えています。私はいつも騒がしくて元気だな、と。3人の男性はみな違う捉え方をしていました。もしこの場にいない人が女Aを「真面目だよね」と言ってきたらきっと男Aは「どこが?ただのバカじゃん」と言うなって思いました。
行動の捉え方と同じように、言葉の意味の違いもミスコミュニケーションを減らすポイントになります。友人の女性との会話で、
友人「私、子供作って専業主婦になりたい」
真下「旦那にどんだけ稼がせるつもりだよ」
友人「んー年収200万でもなんとかなるでしょ。足りなかったら在宅で稼げばいいし」
僕にとっての専業主婦とは、仕事はせずに家事や育児をするもので、旦那が最低でも年収600万円は稼がないと無理だと思ってました。友人からすると専業主婦は、子供との時間を最優先にするものでした。しかも在宅で稼げる仕事をするつもりでもあると。それって専業主婦じゃないじゃんとは心のTwitterで呟いときました。
専業主婦はあまり頻繁に使う言葉ではないので、その時に確認すればよいのですが、普段よく使っている言葉こそ意味の違いを知っておくことでミスコミュニケーションを減らすことに繋がります。仕事だったら報連相(報告・連絡・相談)や目標などもありますが、短期・中期・長期なども人によって時間感覚は違うので確認して損はないと思います。
雑談のような中にも、可愛い・優しい・賢い・素敵などなど、人によって解釈が分かれるであろう言葉は、自分と相手の持っている意味や定義が違うことがほとんどなので、それを知ることはまさにお互いを知るための会話になることに繋がりました。
破壊と創造の最重要ポイント
過去の経験や体験、また受けてきた影響によって作られた自分の思い込みや決めつけ、さらに使っている言葉の意味・定義。これらを言語化し再定義する作業は、楽しい時もあれば苦痛な時もあります。そもそも言語化するのにも曖昧な言葉を使ってしまうこともあります。コーチ仲間と言語化をする3分コーチングをやったのですが、しゃべるほうが楽な人もいれば、書くほうが得意という人もいました。しゃべりながらまとめる楽しさを体感させてもらいました。これも相手がコーチだったからかもしれません。
破壊のポイントは1つだけ。そこに良い悪いを持ち込まないこと。ただその事実を知り、これからも持ち続けるのか新たに創るのかを決めること。そして、持ち続けるのも新たに創るにもポイントとなるのは、自分がご機嫌でいられるようにすること。
この1年、自分がご機嫌でい続けられる状態に必要なことはどんなことかを問い続けていたように感じています。もちろん、まだ終わっていません。終わらないんじゃないかとさえ思います。それでも確実に言えることは、1年前よりご機嫌でいる時間が増えた感覚があります。【ご機嫌】も解釈が分かれる言葉なので、別の機会に改めて学んだことをアウトプットします。