今日は午前中は雨、午後からは晴れという、はっきり分かれた日曜日でした。毎週日曜日はできるだけフットサルをして体を動かすようにしています。
今日のような天気の場合、参加者も少ないのでゲーム数も多くなりボールに触る時間も走る時間も増え、心地よい疲れというより結構な疲労を感じます。それでも体を動かし汗をかき仲間とコミュニケーションを取る時間は僕にとってとても大切な時間です。
いろいろな場面でアドバイスを求められることがあります。フットサルの技術的なこともあれば、プライベートや仕事においての人間関係についてなども。その場にいる他の人のアドバイスなどを聞きながら、いろんな考えが出てきました。今回は、アドバイスをするために必要なことと題してまとめてみます。
大前提
僕はコーチになる前、相談する=答えが欲しい、もしくは、答えに繋がるきっかけがほしい。と考えていました。
学校の授業は基本的には正解があるものを学びます。それでも、数学の先生にこの問題がわからないと質問をしても答えを教えてくれることはありません。解き方やヒントは教えてくれます。問題があってそれの解き方がわからないのに答えだけ知っても意味ないですよね。
正解と答えの違いを次のように仮定します。
- 正解とは、他者とも一致するもの
- 答えとは、自分で決めるもの、導き出したもの
正解は基本的には1つ、答えは複数あってもいいと考えます。
アドバイスとは助言をすることです。正解や答えを伝えることではありません。
自分の答えを伝えることで、相手が答えを見つけるきっかけになることもあります。その場合、アドバイスとは違う答えになったとしてもなんの問題もありません。ですが、アドバイスと真逆の答えを出す人を見ると「せっかくアドバイスしたのに」と、残念がったり馬鹿にする人がいるのも事実です。
これは、自分が出した答えが正しいかどうか判断するのに、相手の答えと一致することを考えてしまう、アドバイスをした人が正解を求めてしまった結果だと考えます。
このようなことから、大前提として、
相談されたとしても、正解を求めているとは限らない
と考えました。
アドバイスを求める時
人はどんなときにアドバイスを求めるのでしょうか?
自信がない時、確信が持てない時、答えが複数ある時、と考える方も少なくないと思います。
これらは、1つは答え(答えのようなもの)を持っていて、それに対して自分が揺れている場合に持つ感情とも言えます。
いわゆる不安な状態です。不安を取り除きたいからアドバイスを求めているのかなと感じています。
正解を求める時
正解や答えを求めているのは質問者側と思っていましたが、回答者側も正解を求めることをしている可能性があることに気づきました。
この新しい視点も含めて正解を求める時を考えると『良く評価してもらい』という思いが見えてきました。
自分は正しい人間だ、善い人間だ、優秀な人間だ、そのように評価してもうためには、自分の答えが間違っていないこと、他の人にも当てはまるもの(を考えられた)という結果が必要になってきます。
ちょっとバイアスがかかっている可能性はあるのですが、正解を求める人も不安から評価を求めてるのかもと思えてきました。
不安がないとはどんな状態なのか?どんな風に見えるか?
この問いを考えることでアドバイスや正解や答えについて見えてくるように感じています。
人が集まれば、真面目な話もくだらない話も出てきます。その中で新しい視点を得ることができ、自分が持っていた点と繋がって、新しい発想や考え方などに変化が起きると、どんな内容でも良い時間だったと感じます。
どんな人からも新しい視点を得られるきっかけはあるのが会話の楽しさの1つになってきたんだなと実感したこの数週間でした。
最後に
アドバイスするために必要なことは、
正解を求めないこと。
自分の好きなコミュニケーションの取り方が、相手のしてほしいコミュニケーションであるとは限らない。
アドバイスや正解や答えという点からも考えられた良い時間になりました。ありがとうございました。